ホタルのビオトープ

6月から7月にかけてヘイケボタルを中心に観察することができるビオトープです。
2004年9月の台風21号により荒れ果ててしまった池を、多くのボランティアの皆さんときれいにした後、キャンプ場を愛する皆さんともいろいろ考えて、この地域にすむ生き物がたくさん観察できる場所にすることにしました。
人間と自然の共存の象徴であるホタルが飛び交うようなビオトープにしたいと考え、ホタルが住みよい環境を整えてきました。
ビオトープの環境づくりや生き物観察が、生き物や自然に興味をもつきっかけとなればうれしいです。

ホタルのビオトープ

ホタルのビオトープ再生記録

2004年10月 泥・流木除去

台風21号による水害によって、堆積した泥・流木がいっぱいでしたが、ボランティアの方々のご協力できれいになりました。

2006年4月 水草移植作業とカワニナ放流

一級ビオトープ計画管理士の丸山さよりさんと海山メダカの会代表の田上至さんの指導のもと、水草やホタルの餌となるカワニナの移植作業をおこないました。

2006年4月 ヘイケボタルの幼虫を放流

海山メダカの会代表田上至さんが育てた幼虫130匹をビオトープ池に放しました。この幼虫たちは水害を乗り越えたホタルから生まれ育った幼虫たちです。

2006年~ 毎年飛翔を観察

毎年6月から7月にかけてヘイケボタルの飛翔を確認しています。数こそ多くはありませんが、また気象条件にもよりますが、幻想的なホタルの舞が観られます。

ビオトープとは

ビオトープ(biotop)とは、生き物のすむ空間のことで、ギリシャ語のビオス(Bios:生物)とトポス(Topos:
場所)を合成したドイツ語です。森や川、海の生態系から小さな水たまりや一本一本の木もそれぞれビオトープといえます。

おねがい

池にはたくさんの生き物がいます。
ホタルの幼虫のえさになる貝(カワニナ、ヒメモノアラガイ)、ニホンイモリ(アカハライモリ)、ヤゴ(トンボの子ども)、オタマジャクシ、メダカなどがいます。池の生き物をとったり、池にはいったりしないで、観察しましょう。
池に、他の場所からとってきた生き物を入れないで下さい。